ロングストローク

ロングストローク

ロングストローク(ZC)だったのは初代で、サイバーCR-Xはショートストロークにして初のVTECとなりました。初代がロングストロークだった理由は、すでにボアアップの余地が無かった1500cc用のブロックを無理やり使ったためで、少ないボアをカバーするために究極のバルブ面積とリフト量を確保していました。そのために広い回転域に渡ってモリモリとトルクが湧きだすような加速感を楽しめました。一方4A-Gは元々初代ターセルなどに使われていた実用FFエンジンからの発展ですから、当時そんなにポテンシャルがあるとは思いませんでしたが、意外に長持ちしましたね。さすがはヤマハです。

 

 

そうこうしているうちに、日産ではチェリー/パルサーの1500ccクラスへの昇進でお留守になっていた1000ccクラスに新たな車種が導入されます。そう、あのマーチです。エンジンは新設計の低フリクション型だが常識的な4気筒。当初シャレードと同じく3気筒で行こうかと技術者が日産経営陣に提案したら「うちはオートバイ屋じゃないんだ!」と一蹴されたとか。現在のノートが3気筒でエコぶりを表現していることを思えばなんだか感慨深いものがあります。ちなみに初代マーチはプリンス系のスタッフで開発された最後の車種といわれています。